第42回東京モーターショーにホンダが出品するコンセプトカー、『AC-X』のインテリアもエクステリア同様2つのテーマを融合させたものである。
本田技術研究所 四輪R&Dセンターデザイン開発室の朝日嘉徳氏は、「ホンダの考えるエモーショナルインターフェイスを中心に、運転する喜びをかなえる、スポーティなコックピットと、人をやさしく包み込み、フローティングパットによる爽快な居住空間という、相反する2つの要素の融合がテーマ」と語る。
まずインパネは、「シームレスの大型なディスプレイに、必要な情報がオンデマンドに表示されるアドバンスドインターフェイスを特徴としています。そこに表示されるコンテンツはホンダスマートコネクトによって常にスマートフォン情報とシンクロしています」。
そして「人の腕の自然な動きに反応するツインレバーステアリングは、自動運転モードをセレクトすれば、インパネに格納できます。この移動時間に寛ぎを与える自動運転モードにすると、ツインレバーステアリングが格納されると同時にシートがリクライニングし、オットマンが出現。コックピットが今までにない極上の気持ちいい空間となるのです」と話した。
それ以外にも、室内の設定温度を光により感覚的にインフォメーションする機能もあるなど、人の感覚、自然な気持ち、気持ちいいに応えるインテリアデザインを目指したという。