【新聞ウォッチ】世界一の座混戦模様…VW大接近、トヨタ4位転落!?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年10月25日付

●NY円一時75円台(読売・1面)

●トヨタ、日本でも減産(読売・2面)

●タイから被害拡大、洪水、部品網を寸断(読売・3面)

●日産のPHV、2015年投入へ、燃料電池車も共同開発独ダイムラー(読売・10面)

●衆院にサイバー攻撃、サーバーがウィルス感染、議員パスワード盗難(朝日・1面)

●タイ工場の生産、ホンダ当面停止、マツダも停止延長(朝日・11面)

●「円高で新規事業できぬ」ゴーン社長空洞化懸念(毎日・7面)

●企業とスポーツ、地域と一体感持てる、ホンダ伊東孝紳社長(毎日・7面)

●普通車最大900円、来年1月から、首都高距離別料金(毎日・28面)

●三菱自動車、被災5県から高卒26人採用(産経・10面)

●VWが世界一へ、自動車生産、販売とも、英紙見通し(東京・7面)

●西大井、横須賀線にタクシー転落、電車接触、2人けが(東京・27面)

●TPP、地ならし進める、政府・民主、来月上旬決着を確認(日経・3面)

●円高の影響度車・海運が上位、電機、抵抗力が向上(日経・3面)

●電気自動車導入に補助、バスやタクシー、国交省方針、充電設備も対象(日経・5面)

●富士重、減益幅が縮小、4〜9月64%減、新車販売復調(日経・13面)

●MKタクシー、海外展開加速、上海に現地法人設立、ロスで試験運行(日経・13面)

●最終黒字106億円に、三菱自動車、4〜9月(日経・13面)

ひとくちコメント

リーグ優勝が決まったプロ野球はクライマックスシリーズに向けた最終調整に入ったが、「世界一」の座を狙って、混戦模様が続いているのが自動車メーカーだ。

こうした中、24日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、コンサルタント会社大手3社の推計として、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が2011年の自動車生産・販売で米ゼネラルモーターズ(GM)とトヨタ自動車を上回って、「首位になる見通しだ」と報じたという。

きょうの毎日と東京が共同配信の記事を取り上げているが、「自動車市場の拡大が進む中国での販売好調や、車台の共通化を生かした効率的な生産による価格競争力の向上が主な要因」としている。また、コンサルタント会社の中には2011年の世界新車販売台数について、VWが約780万台、GMが約720万台、フランスのルノーと日産自動車の連合が約680万台と予測。トヨタは約670万台で、4位に転落すると見通している。

国内の自動車各社は「3・11」後の工場の一時稼働停止で、2011年の生産・販売計画に大きな狂いを生じたが、日産のカルロス・ゴーン社長が「最大のダメージは円高」と憤りをぶつけているように、記録的な超円高の影響で輸出などが停滞していることも番狂わせ。さらに、国内の生産活動にまで飛び火したタイの大洪水の影響もこの先、懸念される。

トヨタは「順位や台数にはこだわらない」(豊田章男社長)という経営姿勢を貫いているが、いくら悪条件が重なったとはいえ、英紙の報道のように「トヨタが4位に転落」となれば、仰天ニュースだ。

《福田俊之》

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