ダイハツ工業の伊奈功一社長は20日、東京でレスポンスとのインタビューに応じ、同日発表した『ミライース』の技術を今後「あらゆる軽自動車やインドネシア、マレーシアで生産する車種に展開する」方針を示した。
ミライースについて伊奈社長は「ハイブリッド車並みの燃費で、価格は半額程度をコンセプトに開発を進めた」とし、JC08モードで30km/リットルという低燃費とベース車で80万円を切る低価格の両立につなげた。
同社はミライースに導入した技術群を「e:S(イース)テクノロジー」と呼んでおり、伊奈社長は今後、ほかの軽や海外モデルに順次導入する計画を表明した。たとえばタントのように「空間重視のワゴンではリッター30kmとはいかないが、さまざまな性能の改善につなげたい」と語った。
また、海外ではインドネシア向けに開発を進めているコンパクトモデルの『A-Concept』などにも、ミライースでの「軽量化やエンジンの低フリクション技術を導入する」と述べた。