1.8リットルエンジンとモーターを組み合わせた動力系統こそ『プリウス』譲りだが、『プリウスα』はプリウスの派生モデルとしては、趣向が異なるモデルだと思う。プリウスαの背高でワイドなボディは、プリウスよりもクラス感は上に感じる仕立てとなるものの、車重は100kg以上重くなる。高速道路の追い越しなど、アクセルペダルを6割以上踏み込むシーンでは、エンジン回転を高めながら力を絞り出す傾向も否めない。とはいえ、ハイブリッドカーらしく燃費志向でゆったりドライブを楽しむなら十分ともいえる。このモデルの最大のメリットは、室内空間が広くなっていることで、後席の使い勝手を意識するユーザーにとって選択しやすいモデルとなったことだろう。3列目へのアクセスを考慮した後ドアのステップ部分とドア開口部は広く切り取られていて、子供やご年配の方が乗り降りするさいも負担が少ない構造だ。ラゲッジスペースに関しては、7人乗りでも、床下収納を上手に使えばA型ベビーカーや大型スーツケースも収納可能。3列目を倒すと2列シートの5人乗りと同様にゴルフバッグが4つ収納可能なので、趣味人や子育てをするユーザーも選びやすいHVカーといえるだろう。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★藤島知子|モータージャーナリスト幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。
【ヒョンデ コナ・マウナロア 新型試乗】オフロードな味わいが魅力、「このままハワイまで」とは言わないまでも…島崎七生人 2025年10月4日 もともとモデル名はハワイ島・西海岸エリアの地名に由来したも…