ホンダの英国法人、ホンダUKは18日、『CR-Z』の高性能バージョン、『CR-Z MUGEN』の写真を初公開した。
同車は、ホンダ車のチューニングを手がける無限(M-TEC)の欧州法人、無限ユーロが開発。CR-Zのハイブリッドパワートレインや足回りを中心にチューニングを施し、「タイプR」のようなパフォーマンスを追求する。
そのハイライトは、パワートレイン。1.5リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」エンジンには、スーパーチャージャーを追加。モーターを核とした「IMA」システムに変更はないが、トータルで最大出力200ps、最大トルク25kgmを引き出す。
ノーマルのCR-Zが、最大出力128ps、最大トルク22.8kgmだから、CR-Z MUGENは最大出力が5割以上、最大トルクは約1割アップした計算。英国ホンダによると、プロトタイプ車による初期テストにおいて、0-96km/h加速は『シビックタイプR』の6.6秒と同等のタイムを叩き出したという。
足回りには、5段階の減衰力調整式ダンパーを採用。ブレーキも強化され、トレッドもワイド化された。アルミホイールは17インチサイズ。エアロダイナミクス性能を引き上げる専用ボディキットも装着する。車体の軽量化にも取り組み、50kgの軽量化を実現した。
実車のワールドプレミアは、7月に英国で行われるグッドウッドフェスティバルオブスピード。無限ユーロのColin Whittamore氏は、「CR-Z MUGENは燃費も犠牲にしていない。エコモードでは50マイル/ガロン(約17.7km/リットル)以上、スーパーチャージャーがフル稼働する無限モードでは、30マイル/ガロン(約10.6km/リットル)台半ばだ」とコメントしている。