世界のスーパーカーにアルカンターラ内装、マセラティやマクラーレンが採用…グッドウッド2025

マセラティ『MCPURA』
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高級スポーツカーなどの内装材で知られるアルカンターラは、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025」に出展。会場に展示された世界の名だたるスーパーカーの多くにも、アルカンターラの内装が採用されていた。

同イベントは英国南部ウェストサセックス州の歴史あるグッドウッドハウスで開催される世界最大級のモータースポーツイベントの一つ。自動車の技術革新や先進的なデザイン、スポーツカーやラグジュアリーカーへの情熱が一堂に会する特別な場所として、毎年世界中から自動車愛好家やメーカー、コレクターが集まる。

マセラティは新型スーパースポーツカー『MCPURA』(エムシープーラ)の世界初公開で注目を集めた。『MC20』をベースに進化したこのモデルは、クーペと「Cielo(チェロ)」と呼ばれるコンバーチブル版で展開され、どちらも特別仕様のアルカンターラインテリアを採用している。

マセラティ『MCPURAチェロ』マセラティ『MCPURAチェロ』

最も印象的なのは、アルカンターラアイスカラーで仕上げられたシートだ。レーザーエッチング技術により、ブランドの象徴であるトライデントが新しいデザインで表現されている。ダブルサイドバッキング構造により、クーペには青みがかった虹色のレッド、「Cielo(チェロ)」には赤みがかった虹色のブルーが施され、立体的な美しさを演出している。

この特別なマテリアルは、顧客の要望に応える高度な技術を提供するアルカンターラのコンプレックス・マニュファクチャリング部門が手がけた。シートだけでなく、ダッシュボード、天井、ステアリングホイール、ドアパネルにもアイスとブラックのアルカンターラが使用されている。

マクラーレンは、マクラーレン『P1』や1992年の『F1』に続く象徴的な「1」シリーズの最新作、マクラーレン『W1』をグッドウッドで世界発表した。このシリーズのすべてのモデルには、特別なアルカンターラインテリアが採用されている。

マクラーレンハウスで初公開されたW1は、F1技術から生まれたアクティブエアロダイナミクスを搭載し、鮮やかなオレンジ色のアルカンターラで内装全体を統一している。ダッシュボードには、アルカンターラの高度な加工技術により実現された美しいブラックのスクリーンプリント効果が施され、キャビン全体に特別感を演出している。

マクラーレン『W1』マクラーレン『W1』

さらに、ブランドの1995年ル・マン勝利を記念したマクラーレン『750Sル・マン』も展示された。50台限定生産のこのモデルは、ブラックとグレーの専用アルカンターラインテリアで、レーシングの伝統を表現している。

英国の高級車メーカー、ゴードン・マレー・オートモーティブは、アルカンターラを使用した2つの最新モデルを披露した。『T.33 AP4』はブラックのアルカンターラダッシュボードを、『T.50 PS4』は特別なブルーのアルカンターラを採用している。

デンマークのゼンヴォ・オートモーティブは、『オーロラ プロトタイプ 0』が世界デビューを飾った。シートにはスポーティーなグレーのアルカンターラが使われている。同じマテリアルは、ゼンヴォ史上最軽量で最高出力を誇るロードカー、『オーロラ アジル』にも採用され、優れた機能性を提供している。

ポルシェは、先月のル・マン24時間レースで注目された『963』ハイパーカーの兄弟車、『963 RSP』を発表した。グッドウッドで公開されたこのモデルは、クラシックなモータースポーツの世界観を表現するサンド色のアルカンターラを使った特別なインテリアが特徴だ。

アルピーヌの新型『アルペングロー』では、ダッシュボードにアルカンターラが採用され、スポーティーさの中にエレガンスを加えている。

今回の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025」でのプレゼンスにより、アルカンターラは「自動車業界における重要なポジションをさらに強固なものにした」としている。

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《森脇稔》

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