中国一汽(中国第一汽車集団)は上海モーターショーに5台ものコンセプトモデルを出品、さらにEVやPHVのプロトタイプなど環境対応車も多数出品し、国内ビッグ5の1社としての勢いを見せつけた。
コンセプトカーは、ラグジュアリーセダン『B9』、4ドアスポーツの『G0』、小型クロスオーバー『T012』、フルサイズSUVの『X』、そして小型セダンの『R008』と多彩。中国市場で人気のセダン、SUVに的を絞り怒濤のラインナップを展開した。これらはデザインコンセプトの意味合いが強く、市販までにはまだ時間がかかりそうだ。
国ぐるみで環境対策を進める中国では、排気量1.6リットル以上のクルマに対し高額な税金が課せられる。より大きなクルマを好む中国市場だが、こうした背景から現在、小排気量車が人気なのだという。ボディが大きければエンジンは小さくても構わない、と考える人も少なくないそうだ。今回展示されたコンセプトカーも、パワートレインを公開しているものについては、全て1.3リットル〜1.5リットルと記載されていた。
今回のショーで目立ったのが、EVやPHVなどの環境対応車。市販は開始されていないものの、各社はこぞってプロトタイプを出品していた。中国一汽も、現在販売しているセダン『B50』や『B70』をベースとした環境対応車として、HV、EV、PHV、FCV(燃料電池車)と全方位ラインナップを展開した。中国市場は、確実にエコカーにシフトしつつある。