春のツーリング・シーズンを前に、震災の影響で次々とバイク・イベントが中止に追い込まれている。
最初に中止の決断をしたのは、19日から開催予定だった「大阪モーターサイクルショー」(インテックス大坂)だった。主催の近畿二輪車協会は、すでに払い戻しを受け付けている。
その一週間後に控えていた「東京モーターサイクルショー」(東京ビッグサイト)も中止となった。同運営事務局が決定したのは15日。出展者のほとんどは、すでに準備を整えていた。
「施設の電気も不安定で、この状勢を考えると開催を強行することは適当ではない」と、事務局は話す。東京モーターサイクルショーが、開催そのものを取り止めることは、38年間の歴史でも初めてのことだ。
オートバイレースの最高峰「2011 MotoGP」を運営するモビリティランドは、中止ではなく延期を選んだ。16日に決定した。MotoGPの延期は、昨年に続き2年連続となる。
昨年はアイルランド火山噴火が原因で、空港が閉鎖された。海外の選手は開催までに来日することができないことが延期の理由だったが、今年は国内での災害が直接要因となった。
地震で「ツインリンクもてぎ」の施設も損傷を受けた。コースの舗装や周辺地域の被災も延期を促した。
4月の開催は9月30日〜10月2日に日程が変更された。中止されなかったのが、せめてもの救いだ。