フォルクスワーゲングループは10日、2010年通期の決算を公表した。
同社の発表によると、傘下のアウディ、セアト、シュコダなどを含めたグループ全体の売上高は、1268億7500万ユーロ(約14兆3240億円)。前年比は20.6%増と大きく伸びた。
純利益は、過去最高の68億3500万ユーロ(約7720億円)。2009年の約8倍という増益を達成している。
好調な決算の要因が、米国と中国での販売増。アウディなどを含めたフォルクスワーゲングループの2010年米国新車販売は、前年比20.9%増の36万0179台。フォルクスワーゲンブランドでは、新型『ジェッタ』を中心に人気を集める。中国でも、前年比37%増の192万台を売り上げた。
グループ全体の2010年世界販売は、前年比13.7%増の720万3000台と初の700万台超え。同グループのマルティン・ヴィンターコルン会長は、「2011年はさらなる成長が期待できる」とコメントしている。