【新聞ウォッチ】トヨタ、一時金満額回答…新たな試練克服へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年3月16日付

●燃料棒露出続く、福島第一原発、放射能レベルは低下、冷却へ新送電計画(読売・1面)

●企業二重の打撃、震災、さらに原発危機」(読売・5面)

●東証暴落1015円安、下落率歴代3位、世界株安の様相(朝日・1面)

●危機管理後手、政権・東電不振の壁、首相、欠けた危機感、保安院、鈍さ目立つ(朝日・3面)

●富士宮震度6強、M6.4浜岡原発異常なし(毎日・1面)

●トヨタは一時金「満額」/マツダ操業停止20日までに延期、富士重も(毎日・8面)

●放射能広範囲に(産経・1面)

●計画停電23区見送り、東電方針、混乱を回避(東京・1面)

●東日本大震災、死者・不明1万人超、関東大震災以来の被害(東京・1面)

●NY円、一時80円台(東京・4面)

●民主、高速無料化中止へ、子供手当は上積み分減額、復興の財源確保(東京・5面)

●コメ・カップラーメン「供給能力は十分」「過度の買いだめ控えて」メーカー卸(日経・4面)

●石油元売り、出荷急ぐ(日経・7面)


ひとくちコメント

東日本大震災の発生以来、毎朝、新聞を手にとって開くのがつらい。死者・不明者が1万人を超した被災地。福島第一原発の爆発による放射能漏れ。さらに、昨夜は、静岡県の富士宮市で震度6強の強い地震を観測した。経済面に目を向ければ、東京株式市場では、リーマンショック後に次ぐ過去3番目の大暴落を記録した。

そんな中、前向きなニュースはないのかと、紙面をめくっていると、やっと片隅で見つけたのが「トヨタ、一時金満額回答」という見出し。

各紙とも掲載は控えめだが、トヨタ自動車は、2011年春闘で最大の焦点となっていた一時金(ボーナス)について、「基準内賃金5カ月+7万円」の組合側要求に対して、満額回答することを決めたという。満額回答は3年ぶりで、昨年実績(平均約180万円)より1万円多いそうだ。16日に経営側が組合側に正式回答し、妥結するという。

記事によると「大規模リコール(回収・無償修理)問題からの信頼回復に努めた組合員の士気を保ち、全社一丸となって業績改善に取り組むために満額回答が必要と判断した」とみられる。

そういえば、「今後もトヨタは成長し続ける企業でありたい」などと豊田章男社長が満を持して「グローバルビジョン」を発表したのはちょうど1週間前。それが恐怖の「3・11」を境に、そのビジョンがずいぶん過去のニュースに思える。リーマンが「100年に一度」の危機なら、東日本大震災は「1000年に一度」の大惨事。再び豊田社長は全社一丸となって、新たな大きな試練に立ち向かうことになる。
《福田俊之》

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