日産の高級ブランド、インフィニティ。今年のジュネーブモーターショーのハイライトは、ブランド初のコンパクトカーのコンセプトモデル、『エセレア』だ。
エセレアは、全長4400mmの4ドアクーペボディを採用。2009年のジュネーブモーターショーで披露したハイブリッドスポーツコンセプト、『エッセンス』のモチーフを生かしながら、躍動感のあるフォルムを生み出した。
また今回、エセレアのパワートレインがハイブリッドであることも明らかになった。エンジンは2.5リットル直列4気筒ガソリンをスーパーチャージャーで過給したユニット。最大出力は245psで、素早いレスポンスと力強い加速性能を備える。
モーターのスペックは公表されていないが、トランスミッションはCVTを採用。エセレアは現行『G』(日本名:日産『スカイライン』)の下に位置する入門車を提案したもので、駆動方式はFF。
日産はエセレアの市販計画を明らかにしていないが、レクサスが『CT200h』でプレミアムコンパクト市場へ参入したように、インフィニティもこのエセレアで新たな顧客獲得を狙うのだろう。日産自動車常務執行役員チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏は、「エセレアは競合車とは全く違う。個性を大切にする新しい世代のドライバーのための車だ」と述べている。