【アウディ A1 日本発表】ライバル MINI に対する優位点は

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  • アウディジャパンの商品企画部長 野田一夫氏
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“1”の数字にちなんで1月11日に発表されたアウディ『A1』。アウディジャパンの大喜多寛社長が自ら“ライバル”と名指しするのはMINIだ。2010年のMINIの販売台数は1万1000台あまり。今年は『MINIクロスオーバー』のデリバリーも始まり、この数字をさらに上乗せしてくることは確実。一方、A1の年間目標販売台数は4000台としている。

MINIはハッチバックからロングホイールベース版の『クラブマン』、オープンの「コンバーチブル」、さらに前述のクロスオーバーという車形をもち、パワートレインもNAの「ワン」や「クーパー」からターボの「クーパーS」、ホッテストモデルの「ジョン・クーパー・ワークス」までワイドなラインナップが特徴。A1はパッケージオプションはあるものの基本的にモノグレードでの展開となる。S/RSはまだ本国でも発表されていないので上陸は当分先だろう。

価格的には、ハッチバックのクーパーが274万円、クーパーSは330万円(いずれもAT)で、A1はその中間を行く289万円だ。MINIには標準で設定のないナビゲーションが付いてこの価格だから、決して割高な価格設定とは言えないだろう。

「アウディは敷居が高いと思われているお客様に身近に感じていただける価格設定とした。国産車からの乗り替え組も含めて新たなお客様を獲得できると考えている」とアウディジャパンの商品企画部長、野田一夫氏は目標達成に自信を持つ。

装備・価格についてはMINIを相当意識したようで、「A1では、3ドアながら相応の居住性、1.4リットルTFSIエンジンと7速Sトロニックの運動・環境性能、ボディカラーや内装を自在に組み合わせられるコンフィグレーター、そして標準でナビ付きであることもA1の優位性としてアピールしたい」(野田氏)という。実際、MINIはパッケージオプションでナビを選択できるが、たとえばHDDモデルの場合マルチインフォメーションディスプレイやオーディオの操作ボタンが隠れてしまうなど、使い勝手やマッチング面での問題があった。この点A1ではダッシュボードに隠れるディスプレイと、手元で操作可能なMMIにより、マッチング・操作面での課題をクリアした。

また『A3スポーツバック』(305万円〜)とのバッティングも「問題ない」と野田氏は語る。「5ドア・5人乗りのA3、4人乗り3ドアのA1と、キャラクターも異なる。A3はロングセラーモデルとして堅調な売れ行きを示しており、セグメントの異なる両車の購入層が被ることは考えにくい」(野田氏)ためだ。

クラシカルなMINI、近未来的なA1、さらにツインクラッチモデルがラインナップに加わったアルファロメオ『MiTo』、デザインで個性を発揮するシトロエン『DS3』、そして先日「GTI」が登場したVW『ポロ』など、2011年のプレミアムBセグメントはさらに熱を帯びてきた。

《北島友和》

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