7 | いよいよ1位決定 |
最終候補(順不同) |
●トヨタリコール問題 ●エコカー補助金ドタバタ終了 ●円高 ●スバル アイサイト ●アジア戦略アジア生産 ●高速道路一部無料化 ●中国問題 ●日本EV大フィーバー ●スマートフォン ●GM再上場 ●ヒュンダイ脅威 ●環境自動車税 |
三浦---候補は絞れてきました。議論のなかでニュースの大きさ、価値も少しずつ明確になってきている。まず1位ですが…
宮崎---やはりトヨタのリコール問題でしょう。
三浦---この出来事は自動車業界のみならず、世界的にも大きなニュースでした。今振り返って、トヨタにとって「リコール問題」は結果的によかったのでしょうか。それとも悪かったのかな。北米市場ではダメージが大きかったのは確かですね。
井元---ブランド力の源泉であった品質神話に傷が付いたのは、少なからず痛いところでしょう。
三浦---HVの回生ブレーキに違和感があると言われると、ちょっとトヨタがかわいそうな気がしますね。
石田---プリウスは前輪のブレーキが入ってから後輪のブレーキが入る。通常は4輪すべてほぼ同じようにかかりますから、感覚が違うのは当初からあった事実です。
三浦---「プリウス」というブランドに価値を感じて買っている人が多いですね。一般ユーザーに細かな知識はない。そういった人たちが問題意識をもったということです。
井元---結果論ですが、プリウスの場合は従来車と特性の違いが大きかったので、メーカーが説明する必要はあったと感じます。
三浦---ガソリン車などと一緒と言って売っていましたからね。
高木---プリウスの回生ブレーキの挙動が、トヨタ内では「当たり前」ということが問題になりました。
三浦---トヨタの常識が一般に理解されなかったとみることができますね。HV、EVを乗るときはユーザーも回生ブレーキの技術を知ることが大事だし、メーカーも技術を高めていかないといけない。ディーラーも売るときに意識した方がよいといえます。この件に関しては、トヨタにも葛藤があると思います。いっぽうアメリカでのトヨタ周辺で起きた問題は、はじめはフロアマットからでした。
井元---言いがかりとフロアマットの設計のまずさが重なりましたね。ブレーキメーカーの問題もあります。アメリカのフロアマットはいろんな敷き方があるので、それに対応すべきでした。
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