2 | 2010年、EV関連記事は一日平均3本 |
井元---2010年はEVに関するニュースがさすがに多かったですね。EV関連は数が多すぎても困るので、共通するものはまとめてしまいましょう。あとは中国問題、面白いですね。自動車に関係するレアアースとか、尖閣諸島問題とか。経済と政治が複雑に絡み合った問題です。
宮崎---フォード、マツダ株売却も数名の執筆陣からあがっています。
石田---F1関連だとブリヂストン撤退でしょうか。ピレリがブリヂストンに変わったこともニュースです。
井元---ヒュンダイの勢いはグローバルでものすごいものがありますね。ヒュンダイ、品質は実際向上していますし。近年になり日本メーカーも相当意識し始めました。10年はヒュンダイの活躍がこれまでになく目立ちました。
宮崎---EV関連取材を担当しているため、EV関連ニュースの登場回数などを調べてみたのですが、レスポンスでは2010年1月~現在(座談会12月9日)まで、EV関連ニュースが895本掲載されました。一日平均3本はEVに関するニュースが書かれたことになります。
井元---EV関連について、海外メーカーでいえばMINI、スマート、VWがそれぞれEVの実証実験を日本で行うことになったのは今年の大きな出来事ですね。
三浦---テレマティクス担当の視点からすると今年はどうなの?
北島---スマートフォン関連と、国際自動車通信技術展(ATTT)で、ATTTアワード(自動車通信技術賞)の最優秀賞を受賞したのホンダの「リンクアップフリー」ではないでしょうか。
石田---トヨタのブレーキ問題とも少し関係していますが、経年劣化した車の事故が増えているようです。北海道でもスタッドレスタイヤを2、3シーズン使っていることも少なくないといわれます。理由は主に経済的な面。新しいスタッドレスタイヤが買えない、ということです。
高木---個人的にはパリモーターショーを見たこともあり、欧州メーカーが元気だと感じました。日本メーカーは車両開発費などのコストを抑えているけれど、欧州メーカーにはそういったコスト抑制ムードよりも積極投資のムードがありました。具体的な出来事として、スポーツカーのコンセプト車がパリモーターショーにはたくさん出ていました。
三浦---社会的な問題でいえば、マツダの工場で起きた事件。ファミリアが凶器になってしまった。
宮崎---今年は候補が多いですね。いま30くらいあります。
井元---アイドリングストップ関連はどうですか。以前からある技術ですが低コストでの標準装備になったりと、安全システムが非常に身近になり、ユーザーも安全装置にお金を払うようになった。
石田---トヨタLFA事故も、大きなニュースですね
井元---成瀬さんはトヨタの自動車の味を作り出していた方なので、とても残念でした。「先味、中味、後味」など、とてもわかりやすくユニークな表現で車の魅力向上に多大な貢献をなさった。2010年の大きな出来事です。
一次選考(順不同) |
●トヨタリコール ●エコカー補助金終了 ●円高 ●日産リーフ発売 ●スバルアイサイト ●トヨタ、テスラ提携 ●シボレーボルト発売 ●GM再上場 ●タイヤ交換しないで事故、不況型 ●マツダ工場暴走 ●スポーツカーコンセプト(パリ) ●アイドリングストップ元年 ●LFA事故 ●日産マーチ、タイ生産 ●高速新料金 ●中国問題(スト、レアアース) ●フォード、マツダ株売却 ●トヨタ、軽販売を発表 ●事業仕分け ●小林可夢偉活躍 ●ブリヂストンF1撤退 ●ヒュンダイ脅威 ●ホンダ、ブリオ(タイ) ●充電器標準化 ●SIM-Drive ●独EV、日本で実証実験 ●リンクアップフリー ●日産ルノー・ダイムラー ●CR−Z、COTY ●東京モーターショー、ビッグサイトへ ●トヨタ、マツダにHVシステム提供 ●スマートフォン ●環境自動車税制 ※2010年12月9日まで。 |
■EVが頻繁に見出しを飾った2010年
■2010年、EV関連記事は一日平均3本
■海外戦略が始動…世界戦略車とアジア戦略車
■巨大市場が人質の「中国問題」
■環境自動車税制には今後注目
■「GM再上場」と「ヒュンダイ脅威」が当落線上
■いよいよ1位決定
■メディアの煽りすぎはよくないが…それでもEVフィーバー
■スバル、アイサイトに見る日本自動車メーカーのあり方
■2010年の1、2、3位は固い…見出し決め、順位確定
(つづく)