【新聞ウォッチ】日産・三菱包括提携の波紋、塗り替わる「軽」勢力図

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年12月15日付

●日産・三菱包括提携発表(読売・1面)

●薄型TV販売36%減、エコポイント「駆け込み」の反動(読売・8面)

●中国、GDP2011年9%増へ(読売・9面)

●日産・三菱自、EV提携、軽自動車では合弁会社(朝日・1面)

●レアアース輸出関税引き上げへ(朝日・11面)

●GMが早期退職募集(毎日・4面)

●戦略小型車、ブラジルへ投資検討、ホンダ社長、市場開拓を加速へ(産経・11面)

●統一ベア要求見送り、全トヨタ労連、11年春闘で(東京・8面)

●オリックス社長、井上氏が昇格(東京・9面)

●中国進出企業、賃金「2ケタ上昇」4割、今年度本社調べ(日経・1面)

●政府、5%の法人税決定、産業界、歓迎と注文(日経・5面)

●エコカー電池、韓国と競う、トヨタ、全方位の開発(日経・13面)


ひとくちコメント

日産自動車と三菱自動車の両社が合弁会社を設立して軽自動車を共同で開発するなど、提携関係を強化することで合意した。

日産のカルロス・ゴーン社長と三菱の益子修社長が14日午後3時半から東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」で提携発表の会見を開いたが、日産側は志賀俊之COO、三菱側は西岡喬会長ら両社の関係首脳幹部も記者席の前列に陣取るという大がかりな会見となった。

両社の「提携強化」についての記者会見を予告する記事は14日付の日経朝刊の「企業面」で報じていたが、これほどのビッグニュースにもかかわらず、1面で取り上げられなかったのは、「軽」の共同開発については、触れていなかったからだろう。その証拠として、同日の夕刊に、読売と日経は「軽」についての合弁会社設立の記事を1面トップで掲載している。

夕刊はこの2紙だけで他紙は記者会見をベースにきょうの朝刊で詳しく報じているが、このうち、朝日は1面で「日産・三菱自、EV提携」という独自のニュースを取り上げているが、インパクトはイマイチである。

両社の提携強化で気になるのは他社の動きだ。中でも低価格と低燃費、税金が登録車よりも安い「軽」の勢力図がどう塗り替えられるのかである。各紙とも「軽」に焦点を当てたレポートが目立つが、読売は日産に軽をOEM供給するスズキの鈴木修会長のコメントとして「引き続き、買ってもらえればありがたい」と取り上げて、「日産・三菱の軽合弁が軌道に乗れば、調達が見直される可能性もある」と掲載。

さらに、「日産・三菱連合の誕生で軽4位に転落するホンダの対応も注目される」とも指摘している。どうも2011年の自動車業界のキーワードとしては、ダイハツからのOEM供給でトヨタ自動車も参戦する「軽」のシェア争いがクローズアップされそうだ。
《福田俊之》

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