2010年度のグッドデザイン賞、ホンダ『CR-Z』は大賞候補ベスト15を対象に行なわれた第1回投票で64票と、上位5位を対象とする第2回投票へ進むことができなかった。
CR-Zのデザインを担当した本田技術研究所の名倉隆氏は、今回の投票結果について「クルマという製品は、他の製品と比べると進化の度合いが遅いので、家電製品のようなわかりやすい変化を見せることができないのが難しいところです」と、大賞受賞への難しさを語った。
環境への配慮だけでは評価に結びつかなくなった受賞傾向について、名倉氏は「環境への配慮は企業の責任として当然のこと。CR-Zでは、その中でクルマの楽しさを提供しようという第1ステップのものなのです」と、今後もホンダのデザインはステップアップしていく考えを示した。