ロサンゼルスモーターショー主催団体は20日、「第7回デザインチャレンジ」にエントリーする各社の作品を公開した。トヨタの作品は、『NORI(海苔)コンセプト』だ。
デザインチャレンジは、ロサンゼルスモーターショーの恒例イベントのひとつ。米国カリフォルニア州にデザイン拠点を置く自動車メーカーが参加するデザインコンペティションだ。2010年は、GM、ホンダ、ヒュンダイ、マツダ、メルセデスベンツ(スマートとマイバッハ含む)、日産、トヨタ、ボルボの8社がエントリーリストに名を連ねる。
今年のテーマは、「1000ポンド(約450kg)の車」。快適性や衝突安全面など、車の基本性能は満たしたうえで、究極の軽量車のデザインを競い合う。
トヨタのNORIコンセプトは、CALTY(キャルティ)がデザイン。現代の車の多くが、シャシーにボディパネルを組み合わせる方式を採用するが、NORIコンセプトでは、ボディとシャシーを一体設計とした。
車名の由来となった海苔を使ったバイオプラスチックやカーボンファイバーによって、軽量化を追求。トヨタはこのボディを、「PODULARフォーム」と命名。PODULARフォームには太陽電池を内蔵し、必要な電力をまかなう。
PODULARフォームの生産工場は、海苔の養殖場のある海岸近くに設けられ、バイオプラスチックを生成。NORIコンセプトは4輪にそれぞれインホイールモーターを組み込んだEVで、バッテリーは取り外しが可能だ。
トヨタは「燃費や排出ガス性能に挑戦し、新しいデザイン手法や生産技術、環境に優しい素材を導入したのが、このNORIコンセプト」と説明している。