気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年7月6日付
●就職留年7万9000人、本社調査推計(読売・1面)
●高速無料化、初の週末スムーズ発車(読売・2面)
●ゆうパック遅配32万個に、大手スーパー「他社切り替え検討」(読売・39面)
●低価格車、タイに工場、三菱自、世界展開拠点に(朝日・8面)
●期間従業員の組合加入決定、マツダ労組(朝日・8面)
●太陽光で快適、三輪タクシー、タイで話題(毎日・7面)
●トヨタリコール、9日から部品交換、全国の5000販売店で実施(毎日・8面)
●輸入車独自の補助金、エコカー優遇9月終了、駆け込み対策、各社、国産に対抗(東京・8面)
●日産、中国販売29%増、6月、三菱自は33%増(日経・11面)
●電気自動車用、丸紅、急速充電器で提携 スペイン電力大手と(日経・11面)
●環境ブランド日経BP調査、パナソニック初の首位(日経・11面)
●伊藤忠、米でリチウム大量生産、商社、権益確保に動く(日経・13面)
ひとくちコメント
マツダの労働組合は期間従業員を組合員にすることを決めたという。広島市内で開いた臨時大会で正式決定したもので、きょうの各紙が取り上げている。
現在、マツダで働く期間従業員は約490人。期間社員は6か月契約で、必要な場合は最長3年まで契約を更新することができる。最初の6か月間の契約を経て、初回の契約更新時に全員を組合員にするという。労組によると、今週11日に契約更新を迎える84人が最初の対象者で、残る380人余りも順次、組合員になるという。
組合費は月800円で、正社員の組合員の平均約4500円に比べ抑えられる。組合員になれば、職場での要望やトラブルを組合に相談できるようになり、組合の持つ福利厚生の制度が使えるなどのメリットもある。
先月、マツダでは元期間従業員による無差別殺傷事件が起きたが、マツダ労組の高松俊二・執行委員長は「組合員化は今年初めから検討を続けてきた」とし、本社工場での暴走事件とは全く関係ないと説明したという。
自動車大手の労組が期間従業員を組合員にするのはすでにトヨタ自動車で実施しているが、格差是正に向けて他の労組にも波及しそうだ。