本田技研工業は31日、オートバイ『スーパーカブ110』などスーパーカブ計4車種のスピードメーターケーブルと後輪用制動灯スイッチに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2009年8月25日 - 10年2月19日に製作された1万5636台で、このうち1万1564台は郵政専用車両。
不具合は2点で、(1)スピードメーターケーブルを保持するクリップの加締めが不十分なため、ケーブルがクリップから外れ、駐車時にハンドルを左に止まるまで操作すると、ハンドルストッパー部に噛み込んで折損し、速度計が作動しなくなるおそれがある。(2)後輪用制動灯スイッチのスイッチケースの成型が不適切なため、制動灯が常灯となるおそれがあり、制動灯の電球ソケットが溶損して導通不良となり、点灯しなくなるおそれがある。
(1)については全車両、スピードメーターケーブルを新品と交換するとともに、ケーブル保持クリップを正しく加締める。(2)については全車両、制動灯の点灯状態を点検し、常時点灯又は点灯しない場合は、後輪用制動灯スイッチを良品と交換するとともに、制動灯の電球ソケットおよび電球を新品と交換する。それ以外の場合は、制動灯スイッチを良品と交換する。
不具合発生件数は(1)が50件、(2)が41件で、いずれも市場からの情報で発見した。事故は起きていない。