米テスラモーターズと電気自動車(EV)に関する提携を発表したトヨタ自動車の豊田章男社長は20日のカリフォルニア州の会見で「マスク会長とは1か月前に初めてお目にかかった」と、極めて短期で合意した経緯を明らかにした。
豊田社長はテスラを「21世紀をリードするベンチャー企業」と讃え、同社から「チャレンジ精神や意思決定のスピード、柔軟性を学び、ベンチャーとして発足した当社の精神を思い起こして未来にチャレンジしたい」と語った。
また、豊田社長は2010年3月期の業績が黒字転換し、「新たなスタートポイントに立つことができた」と述べ、「赤字の時はこうした決断はなかなかできなかったと思う」と、業績の回復が決断につながったと指摘した。