15 - 16日、ドイツで「第38回ニュルブルクリンク24時間レース」が開催された。動画共有サイトでは、5年ぶりにポルシェから栄冠を奪取したBMW「M3 GT2」の映像が公開されている。
M3 GT2は、ALMS(アメリカン・ル・マンシリーズ)のGT2クラスへの出走を目的に開発されたレーシングカー。
エンジンなどの基本メカニズムは、市販の『M3クーペ』がベースだ。4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンには専用チューンが施され、最大出力500psを引き出す。ボディパネルにはCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)が使用され、車両重量は1150kgという軽量さ。発進から160km/hまで、わずか3.4秒で到達する。大型ウイングをはじめ、エアロダイナミクス性能も引き上げられた。
今年のニュル24時間には、BMWモータースポーツからM3 GT2がエントリー。25号車は8番手からのスタートで、ヨルグ・ミュラー、アルグスト・ファルファス、ウベ・アルツェン、ペドロ・ラミーの各選手が、交代でドライブした。
M3 GT2は、ポールスタートのアウディ「R8 LMS」勢や過去4連覇のポルシェが投入した最新マシン、「911GT3 R」を追う我慢のレース展開。しかし、アウディやポルシェが脱落する中、レース終了2時間前に念願のトップを獲得。そのまま、チェッカーを受けた。
BMWの同レース優勝は、2004 - 05年の「M3 GTR」以来、5年ぶり。M3 GT2の素晴らしいV8サウンドを収めたオンボード映像と走行シーンは、動画共有サイトで見ることができる。
走行シーン