MINIのF1エディション、米国が限定50台を確保…日本は?

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ジョンクーパーワークス WC50
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BMWグループのMINIの米国法人、MINI USAは14日、『MINIジョンクーパーワークス』(JCW)の限定車、『WC50』を今春から初夏にかけて、米国に50台導入すると発表した。総生産台数250台のうちの5分の1を、米国向けに確保した計算だ。

WC50は2009年5月、英国シルバーストーンで開催されたMINIの50周年記念イベント、「MINIユナイテッド」で初公開。WCとは、ワールドチャンピオンシップの略で、ジョン・クーパー氏が率いるクーパーカーカンパニーが、F1で初のコンストラクターズタイトルを獲得して50周年に当たるのを記念した限定車だ。

ジョン・クーパー氏と父親のチャールズ・クーパー氏は1948年、英国にクーパーカーカンパニーを共同設立。レーシングカーの生産を本格的に開始した。リアにエンジンを置くという画期的なレイアウトを採用したクーパー社のF1マシンは大活躍。1959年には、ジャック・ブラバムとスターリング・モスのコンビにより、同社にF1初のコンストラクターズタイトルをもたらした。

その後、ジャック・ブラハムは1959 - 60年の2年間で、F1で11回の勝利を挙げる快挙を達成。また、クーパー社もF1参戦の9年間で、16勝という輝かしい戦績を残している。

WC50のベース車両は、MINIの最強モデル、『ジョンクーパーワークス』(JCW)。ボディカラーは、1959年当時のクーパー社のF1マシン、ブリティッシュレーシンググリーンで塗装された。ボンネットには、2本のホワイトストライプを採用。フードスクープはカーボン製だ。ヘッドランプは内部をブラックアウトしたバイキセノンで、グリルにはドライビングライトが追加されている。

JCWの専用エアロダイナミックキットは、カーボン製ディフューザーが特徴。17インチアルミホイール「クロススポークチャレンジ」はジェットブラック仕上げで、ドアミラーカバーやリアゲートハンドルはカーボン製となる。フロントフェンダーには、限定車を示すシリアルナンバープレートが装着された。

室内には、ブラックレザーシートやカーボンファイバートリム、アルカンターラステアリングホイールなどが、スポーティな雰囲気を発散する。ハーマンカードン製オーディオ、パークディスタンスコントロール、シートヒーターなど、装備もグレードアップされている。

エンジンに手は加えられておらず、直噴1.6リットル直列4気筒ターボ(211ps、26.5kgm)と6速MTの組み合わせ。ベース車同様に、ブレンボ製ブレーキやスポーツサスペンションは標準だ。

MINIジョンクーパーワークスWC50は、限定250台を生産。当初、100台が英国向けで、残る150台は欧州エリアで販売されるはずだった。しかし、MINI USAは、顧客の要望を受けて、米国分として50台を確保。価格は4万0300ドル(約377万円)で、春から初夏にかけて納車される。

ちなみにWC50の日本導入に関して、現時点で日本法人からアナウンスはない。

《森脇稔》

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