5月1日に開幕する「上海エキスポ(万博)2010」。14日、フォルクスワーゲン(VW)のパビリオンが完成し、展示車両などが引き渡された。6月には会場で、EVやハイブリッド車の大規模試乗会が開催される。
VWのパビリオンは、上海エキスポのテーマ、「ベターシティ、ベターライフ」に沿った展示内容。会場入り口には、ドイツにあるフォルクスワーゲンのテーマパーク、「アウトシュタット」が再現され、来場者を出迎える。
また、VWは上海エキスポの公式車両サプライヤーに指名。『フェートン』や『トゥーラン』(日本名:『ゴルフトゥーラン』)など6台の展示車両とは別に、3台の『T5マルチバン』と1台の『フェートン』を引き渡した。ドイツ政府の関連パビリオンにも、9台のフォルクスワーゲン車を提供する。
また、上海エキスポの期間中、特別仕立ての3650台のトゥーランが地元タクシー会社に配備され、エキスポ来場者の送迎に活躍する予定だ。
さらに、VWは6月、エキスポ会場で各国メディア向けの大規模試乗会を計画。同社のEVやハイブリッド車などが、多数用意される。ハイブリッドに関しては、3月のジュネーブモーターショーで、新型『トゥアレグ』のハイブリッドを発表済み。EVに関しては、次世代コンパクト『Up!』シリーズの市販EV版が披露されるのだろうか。
VWにとって2010年は、中国で販売する新車の燃費性能を05年比で20%向上させる目標を実行する年。TSIやTFSIなどの直噴技術や、高効率トランスミッションのDSGなどにより、その目標達成を図る構えだ。