ロータス エリーゼ 2011年モデル、最もエコなスポーツカーに

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エリーゼ 2011年モデル
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英国ロータスカーズは9日、2011年モデルの『エリーゼ』が、EVやハイブリッドを除いたガソリンエンジン搭載のスポーツカーの中で、世界で最もCO2排出量が少ないモデルとなったと発表した。そのCO2排出量は、149g/kmだ。

エリーゼの2011年モデルは、2010年2月に登場。1995年のデビュー以来、2度目のマイナーチェンジを受け、ヘッドランプ、フェンダー、ボンネット、バンパーのデザインを一新。『エヴォーラ』と共通イメージの表情に進化を遂げた。エアロダイナミクス性能も磨き込まれ、空気抵抗係数を示すCd値は、4%の改善を果たしている。

従来のエントリーグレード「エリーゼS」は、2011年モデルから「エリーゼ」に変更。トヨタ製の1ZZ型1.8リットル直列4気筒ガソリン(136ps、17.6kgm)に代わり、1ZR-FAE型1.6リットル直列4気筒ガソリンを搭載する。

この1.6リットルは、バルブマチックとデュアルVVT-iを組み込み、最大出力136ps/6800rpm、最大トルク16.3kgm/4400rpmを発生。旧1.8リットル比では、最大出力は同数値で、最大トルクは1.3kgmダウンしたものの、欧州複合モード燃費は16.28km/リットルと、約23%向上。高速走行に限れば、燃費は19.84km/リットルと非常に優秀な数値をマークする。ロータスは、「高速道路では約800kmの無給油走行が可能」と、胸を張る。

さらに驚くのはCO2排出量。今回、新1.6リットルグレードのCO2排出量が、2月の発表時点の155g/kmを下回る、149g/kmと正式認定。従来比で約16%の改善を成し遂げた。ロータスによると、149g/kmのCO2排出量は、EVやハイブリッドを除いたガソリンエンジンを積むスポーツカーの中で、最も少ない数値だという。

もちろん、エリーゼならではの高い運動性能は、2011年モデルでも健在だ。トランスミッションは5速MTから、クロースレシオの6速MTに変更。車両重量が876kgと軽い効果もあって、0 - 100km加速は6.7秒、最高速は200km/hの実力だ。ロータスは「ドイツ・シュツットガルト製のオープンスポーツは、車両重量が1335kgもある」と、ポルシェ『ボクスター』に対するエリーゼの軽さをアピールしている。

エリーゼの2011年モデルは、欧州では4月から販売がスタート。CO2排出量が最も少ないスポーツカーという点は、ひとつの勲章となりそうだ。

《森脇稔》

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