気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。 2010年3月30日付●水俣病和解合意、地裁案受諾、被害者救済決着へ(読売・1面)●ブランド列伝、シビック市民に愛され8代目(読売・16面)●地下鉄爆破テロと断定、モスクワ2駅で死者38人(朝日・1面)●鉄道、世界に照準、メーカー、強気の計画(朝日・9面)●マツダ、トヨタからHV技術、13年までに搭載車、提携両社にメリット(朝日・11面)●社長に伊奈氏、ダイハツ、正式発表(朝日・11面)●自動車、国内生産7社大幅増、2月前年反動に減税効果も(東京・8面)●4月以降の生産、計画を下方修正、トヨタ九州(日経・13面)●電池子会社、出資80.5%超に、増資引き受け、エコカー増産に対応(日経・13面)ひとくちコメントトヨタ自動車がマツダにハイブリッド車(HV)の技術ライセンスを供与することで合意したと発表した。きょうの各紙が経済面などで取り上げている。29日午後5時40分から東京・港区の青山ダイヤモンドホールで両社の副社長クラスが出席して共同記者会見を行い、正式発表したものだが、「何故、発表がこのタイミングなのか」など、謎めいた部分も多かった。先週末には一部のメディアが「最終合意」したとの報道についてもトヨタ側は「マツダにハイブリッド装置を供給することについては決まっていない」とのコメントを出したばかり。会場で配布されたリリースには両社が調印した日付を明記せずに「このほど合意に達した」などと、曖昧な表現になっている点も気になるところである。記者会見でトヨタの内山田竹志副社長は「今回のライセンス供与の話は、昨年春頃、マツダ側からの要望で検討に入った」と述べた。それはともかく、マツダの山木勝治副社長は「開発を進めている次世代のSKYエンジンとトヨタの技術による装置を組み合わせたHVを2013年までに国内から発売する」と強調。30年以上も続く資本提携先のフォードとの関係については「揺らぎはない」と語ったが、トヨタとの資本提携や本格的な業務提携などはきっぱり否定するなど筆頭株主に対する気配りとも思える控えめな発言も目立った。