米国トヨタ販売は、3日(日本時間4日深夜1時)にラスベガスで開幕するSEMAショーで、『プリウス エリアス』(Aerius)を公開する。エコをテーマにカスタマイズされた1台だ。
エリアスとは、ラテン語で「Air」の意味。エコをテーマにしたカスタマイズを施しているのが特徴だ。
ボディカラーは、日本のカラーデザインスタジオが手がけた「ルミナ」と呼ばれる色。環境に優しい水性塗料を使った3層コート塗装で、ブルーとグリーンを合わせて、空の色を表現した。
エアロパーツはファイブアクシス製。ポリウレタンと一部3Dカーボンからリサイクルした素材を使う。フロントリップスポイラー、サイドスカート、リアアンダースポイラーの3点で構成され、空気抵抗係数を示すCd値は0.25と優秀だ。
サイドとリアのウィンドウフィルムには、3M社の最新技術を応用。UV(紫外線)は99.9%カット、SPF(紫外線防御指数)は1000以上を達成する。
タイヤはヨコハマ製「スーパーEスペック」。80%非石油系素材で作られたエコタイヤだ。トレッド面には葉のパターンが描かれた。アルミホイールはファイブアクシス製の19インチを組み合わせる。
シートの生地には、ポリエステルなど100%リサイクル素材を利用。オーディオはパイオニア製の900W+10スピーカーで、7インチのヘッドレストモニターも装備された。
今回のSEMAショーではこのエリアスのエクステリアを模したレプリカモデル『プリウス エミュラス』も出展される。エミュラスはSEMAショー終了後、EMA(エンビロンメンタル・メディア・アソシエーション)に寄贈。チャリティオークションに出品されることになっている。
SEMAとはスペシャル・エクイップメント・マニュファクチャラー・アソシエーションの略で、米国のアフターパーツメーカーの統括組織。毎年11月に開催されるSEMAショーは、日本のオートサロン、ドイツのエッセンショーと並んで、世界3大チューニングカーショーに位置づけられる。