メルセデスベンツ、ハンガリー新工場の起工式…2012年から新型コンパクト生産

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ハンガリー新工場起工式
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ダイムラーは16日、ハンガリー・ケチケメートにおいて、メルセデスベンツの新工場の起工式を行った。同工場では2012年から、『Aクラス』『Bクラス』に続くメルセデスベンツブランドの小型車を生産する。

ダイムラーは2008年6月、ハンガリーに新工場を建設すると発表。その準備を着々と進めてきた。そして、このほど起工式が行われ、ハンガリーのバイナイ首相出席の下、工事の安全を祈願した。

ハンガリー・ケチケメート工場は2012年に稼動予定。この工場がダイムラーの小型車戦略の重要拠点となる。

ドイツ・ラスタット工場では現在、AクラスとBクラスを生産中。ダイムラーはさらに2車種を追加して、メルセデスベンツの小型車のラインナップを4モデルに拡大する計画だ。そのためにラスタット工場に6億ユーロ(約812億円)を投資して設備を拡張するが、それでも生産能力の不足が予想される。そこで、ハンガリーに新工場を建設し、2拠点体制で新しい小型車を生産することにした。

ハンガリー工場への総投資額は、8億ユーロ(約1082億円)を予定。メルセデスベンツ乗用車部門のCOO、ライナー・シュミュックル氏は、「ハンガリー新工場では、世界戦略車のプレミアムコンパクトを生産。この新型車が、新しい市場も開拓することになる」と強調する。

スマートを除いたメルセデスベンツ乗用車の今年1 ‐ 9月世界セールスは、前年同期比16%減の73万7600台。ダイムラーとしては一刻も早く新型車を投入し、中国やインドなどの新興国で、顧客を取り込みたいところだろう。

《森脇稔》

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