高品質なUIと新技術をふんだんに取り入れたAV機能で、高い評価を得ているクラリオンのハイエンドHDDナビ『クラスヴィア』。今年はラインナップを『NX809』に絞り、地図周りのデザインをリファインすると共に、オンライン交通情報探索などの先進技術を投入した。商品企画担当の滝沢俊之氏と、ルート探索の開発を担当する大原勇二氏の2人に話を聞いた。
◆テーマは“見やすさ”と“わかりやすさ”
----:09モデルのクラスヴィアの特徴点は。
滝沢:まず大きな所で、“見やすさ”と“わかりやすさ”に配慮した新地図を採用したことですね。2パターン用意した地図色いずれでも、道路や文字の輪郭をチューニングし、水面や緑地などのテクスチャーやアイコン表示を高品質化させて、被視認性を向上させています。また、クラスヴィア独自の表示モード「ピクチャービュー」にも新機能を盛り込んでいます
----:従来のピクチャービューではグルメやレジャー関連の写真が地図画面下に表示されていましたね。
滝沢:809では、地図情報サイト「チズルとススム」の投稿POIをSDカード経由でインポートして表示する「MYツアー」機能を追加しました。もちろん、投稿者の口コミ情報や画像も合わせて見ることができます。
----:チズルとススムのPOIデータをエクスポート/インポートする方法は。
滝沢:POIをひとつひとつ取り出すのでははなく、“関東”や“近畿”といったようなエリアごとにまとめてダウンロードする仕様にしています。利用シーンを考えると、SDカードをPCとナビで頻繁に抜き差しするということはまずないので、データは大きくまとめて落としてナビに取り込めるようにしました。
----:投稿されたPOI、とくにクチコミ情報をブラウジングするのは楽しいですね。ピクチャービューとチズルとススムのPCサイトが同じレイアウトというのも使いやすさに貢献しています。ところで、御社はディーラーオプション(DOP)ナビとしても購入できるモデルが多いのですが、DOPナビでもチズルとススム連携に対応されているのでしょうか。
滝沢:ええ。09年モデルのDOPナビの一部で、クラスヴィアと同じようにチズルとススム連携を可能としました。 当社のナビとWebサービスを活用していただける機会が増え、利用者の間口が広がることを期待しています。 チズルとススムのサイトも機能やサービスを強化していきますよ。