米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は22日、「2009年米国自動車初期品質調査」の結果を公表した。乗用車カテゴリーのランキングでは、トヨタが全10部門中5部門で第1位を獲得した。
この調査は、今年で23回目。2009年モデルを新車で購入またはリースした顧客を対象に、納車から90日後の初期品質について調査した。質問項目は、製造不具合や設計不具合など合計228項目。調査は2-5月にかけて行われ、8万900人以上から回答を得た。
乗用車カテゴリーの各部門ベスト3は、以下の通り。
サブコンパクト
1. トヨタ『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』『ベルタ』)
2. ヒュンダイ『アクセント』
3. ホンダ『フィット』
コンパクト
1. ヒュンダイ『エラントラ』
2. トヨタ『プリウス』
3. ホンダ『シビック』
コンパクトスポーティ
1. サイオン『tC』
2. フォルクスワーゲン『ゴルフGTI』
コンパクトプレミアムスポーティ
1. 日産『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)
2. メルセデスベンツ『SLK』
エントリープレミアム
1. レクサス『IS』
1.(同率) キャデラック『CTS』
1.(同率)インフィニティ『G』(日本名:日産『スカイライン』)
ミッドサイズプレミアム
1. レクサス『GS』
2. アキュラ『RL』(日本名:ホンダ『レジェンド』)
3. レクサス『ES』
ミッドサイズスポーティ
1. フォード『マスタング』
ラージプレミアム
1. レクサス『LS』
2. メルセデスベンツ『Sクラス』
ミッドサイズ
1. 日産『アルティマ』
2. ポンテアック『G6』
3. シボレー『マリブ』
ラージ
1. マーキュリー『セーブル』
2. トヨタ『アバロン』
3. シボレー『インパラ』
トヨタはレクサスとサイオンを合わせると、全10部門中、5部門で第1位を獲得。とくにレクサスは『IS』『GS』『LS』と、セダン系のほぼすべてがナンバーワンに選出されており、初期品質の高さを示している。
また、日産も『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)と『アルティマ』、インフィニティ『G』(日本名:日産『スカイライン』)の3台が部門別1位を獲得。JDパワーは「モデルチェンジまたはマイナーチェンジを受けたモデルは、初期品質の大幅向上が認められる」と語っており、昨年11月に新型を発表したフェアレディZは、このケースに当てはまるといえる。