プジョーは14日、新型『3008』を初公開した。『308』をベースに開発したコンパクトなクロスオーバーだ。
新型3008の外観は、2008年10月のパリモーターショーに出品したコンセプトカー、『プロローグ…』そのもの。大型グリルやシャープなイメージのヘッドランプは最近のプジョー車に共通するデザインだ。ウィンドウスクリーンは強く傾斜しており、流麗なフォルムを実現している。また、バンパーのアンダーガードやワイドなフェンダーは、SUVのような力強い雰囲気だ。
ボディサイズは全長4365×全幅1837×全高1639mm。ホイールベース1639mm。308と比較すると、89mm長く、22mmワイドで、141mm背が高い。ホイールベースは5mm伸ばされた。
大人5名が余裕を持って座れる広大なスペースは3008の大きな特徴。308に対して高くなった全高を生かして、ゆとりの頭上空間を実現。オプションのパノラミックルーフは巨大な開口部が自慢だ。また、シートアレンジは多彩で、サーフボードなどの長尺物が積載可能。テールゲートは上下2分割で開閉する。インパネは308とは異なり、センターコンソールを傾斜させた専用デザインとした。
安全面ではダイナミックロールコントロールやグリップコントロールを採用。シフトレバーの手前に、ダイヤル式の切り替えスイッチを配置している。
エンジンは308と共通で、ガソリンが1.6リットル直4(120ps)、1.6リットル直4ターボ(150/156 ps)、ディーゼルが1.6リットル直4(110ps)と2.0リットル直4ターボ(150/163ps)など。駆動方式はFFだが、『プロローグ…』が搭載していたハイブリッドの4WD仕様が、遅れて設定される予定だ。
新型3008の生産はフランスのソショー工場が担当。正式デビューは3月のジュネーブモーターショーとなる見込みだ。