【D視点】ホンダデザインの挑戦?…フリード

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リーズナブルな価格

フィットをベースに3列シートに見合う室内にするために、全長、全高、そしてホイールベースをそれぞれ約200 - 300mmプラスしたフリードは、フィットに比べて車重が280kg程増加し、価額は66万円程高い。フィットに対して26%程の車重増加で価額は55%程アップしたことになり、高付加価値商品となっている。

フリードの好評が、このクラスにありがちな安っぽさから抜け出して、豊かな気持ちでドライブすることを実現出来た証なら、ユーザーとメーカーとの両者がハッピーということになり、製品のあるべき理想の姿と言える。

ただ、価額のアップ分が“目先の変化”だけで創造的な提案を伴わないと、価額が高いだけということになる。ユーザーへのサービスのつもりが、メーカーへの不信を生むという不幸な結果を招き兼ねないのだ。

コンパクトカーの室内容量を増加させることは欧州でも流行っているが、ユーザーを納得させるような新しい価値をアピールしている。日本のコンパクトカーも新しい価値創造を怠ると、日本でのセダンと同じように衰退の可能性があるだろう。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』をこのほど上梓した。
《松井孝晏》

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