【カーナビガイド'08夏】パイオニア サイバーナビ…3年間のデータ更新無料

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パイオニア「カロッツェリア・サイバーナビ」は待望のフルモデルチェンジを果たした。ハードディスク(HDD)を含めた、ナビの頭脳と呼べる部分の取り外しを可能とする“ブレインユニット”を2DINタイプのモデルまでに拡大した。

同社は“知の共有”をテーマとして、ユーザーがサーバーにアップした情報を共有するという「スマートループ」を推進しているが、ブレインユニットの全機種採用はこれに則ったものだ。

ブレインユニットには80GB容量のHDDを内蔵しており、専用のクレードルとパソコンの間をUSBケーブルで接続するだけで蓄積した情報のアップロードやダウンロードが可能となった。

また、スマートループを利用することで、発売から3年間のデータ更新が無料となるサービスを新たに採用。これは「通信料を支払い、スマートループに参加して各種情報をアップロードした見返りとして提供される」もので、最大22回のデータ更新が行える。ナビの地図更新は意外に高額なため、これを行わないユーザーも多かったと聞くが、サイバーナビであればいつでも新鮮なデータを使ったドライブができるというわけだ。通信環境に接続しなければその恩恵を受けることはできないので、スタンドアローン(ナビ単体)で使うことは避けたい。

通信に接続した場合に気になるのは通信料だが、サイバーナビは携帯電話を接続する以外に、ウィルコムPHS回線を用いて1050円/月の定額制でデータ通信を使えるプランも新たに設定している。アダプター購入の初期投資が必要だが、渋滞情報などを積極的に利用するユーザーであればこちらを検討した方がよい。

ナビ性能は従来モデルのものを基本的に継承しているが、目的地設定の手段として“マルチ検索”が新たに加わった。インターネットの検索エンジンのように、思いつく言葉を入力するだけで検索できるというもの。コンビニエンスストアやファミリーレストランなどは、数文字を入れたところで候補を表示してくれる。学習機能も有しているので、一度でも調べたことがある名称は優先して表示するようになっているという。

《石田真一》

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