東急車輌製造は21日、同社製大型トレーラのディスクホイールに亀裂が続発している問題で、設計ミスにより疲労余裕率が小さいことが亀裂発生の原因だったとする調査結果を国土交通省に報告した。
調査結果によると、同社製大型トレーラが「22.5×8.25-165-t13」のディスクホイールを装着した場合、設計上の軸重に対する疲労限界軸重の余裕率が小さいため、最大積載量の範囲内での積載でも、積み荷の重心位置が車両の中心から50cm程度後方にずれただけで軸重が過大となり、疲労限界軸重を超えることが分かった。
このため同社は来週にも計1199台についてリコール(回収・無償修理)の届出を行う。
報告を受けた国土交通省は同日、リコール届出を早急に行うよう指示するとともに、ホイール交換などの市場措置開始が5月頃となる見込みのため、それまでの間ユーザーに亀裂点検などに関する注意喚起を引き続き行うよう指示。さらに、同社が当初、破断の原因は過積載とするなど原因究明が不十分だったことから、文書による業務改善指示も行った。