スカニアジャパンは5月21日、スカニア「LPGRS」シリーズのトラック、トラクターヘッドなどについて、エア圧力制御システムに不具合があるとして、国土交通省にリコールを届け出た。
対象となるのは、2017年1月30日から2024年12月19日までに製作された、計13型式・1609台。
不具合の内容は、エア圧力制御システム(APS)において、以下に示す2点が確認されている。
1つ目は、エアドライヤ再生制御バルブのシールの材質が不適切なため、圧縮空気中の油分によってシールが軟化し、エア圧力の気密が保持できなくなる場合があること。
2つ目は、制御プログラムが不適切なため、外気温度が低い時に圧縮空気中の水分が氷結し、バルブの密閉を妨げてエア圧力の気密が保持できなくなる場合があること。
これらの不具合によりエア漏れが発生して警告灯が点灯し、そのまま使用を続けるとエア圧力が低下して非常ブレーキがかかり走行不能となる。また、エンジン始動後にエア圧力が上がらずパーキングブレーキが解除できず、走行不能となるおそれがある。
これについてスカニアジャパンは、全対象車両について、エアドライヤ再生制御バルブを対策品に交換するとともに、外気温度が低い時に圧縮空気中の水分の氷結を防止する対策プログラムへの書き換えを実施する。
あわせて、エアドライヤ再生制御バルブを定期交換部品に設定し、メンテナンスノートに定期交換時期(1年)の記載を追加したシールを貼付する。
なお、本届出は2021年12月22日付け届出番号「外-3336」により届け出たものだが、その後新たな不具合の原因が判明したため、再度対策を行うとともに対象車両の範囲を拡大して届け出たものである。
現在までにこの現象による不具合が370件報告されており、事故は報告されていない。



