日産自動車およびニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO、ニスモ)は31日、東京・銀座の本社ギャラリーにて、08年のグローバルモータースポーツ体制を発表した。
メインは、SUPER GT(スーパーGT)の参戦体制。既報の通り『GT-R』での参戦となり、開幕戦から5台で参戦すべく、パーツを揃えるためフル稼働しているとのことである。内訳は、ニスモが22号車・23号車、HASEMI MOTORSPORTの3号車、TEAM IMPULの12号車、KONDO RACINGの24号車となっている。
陣容は、ニッサン系チームの総監督を柿元邦彦氏が担当し、ニスモのチーム監督を飯嶋嘉隆氏が担当するのは例年通り。
柿元総監督は、GT-Rのイメージを、昨07年の『フェアレディZ』の「直線番長」に対し、切り裂くような鋭いコーナリングから「閃光一閃」と個人的なイメージを語っている。常勝、そしてダブルタイトルは「GT-Rの義務」ともコメントしている。ニスモの飯嶋監督は、「絶対にドライバー、チームともにチャンピオンを奪還する気概を込めてメンバーを決めた」と語った。
ドライバーラインナップは変更。23号車はエースの本山哲はそのままだが、パートナーはリチャード・ライアンから、TEAM IMPULから移籍のブノワ・トレルイエとなった。日産勢の中では現在の最強の組み合わせのひとつであることから、どれほど必勝を期しているかがわかる。22号車もエースのミハエル・クルムはそのままだが、パートナーは松田次生から、HASEMI MOTORSPORTから移籍の柳田真孝に交代となった。柳田は05年シーズン以来、2シーズンぶりの22号車への復帰で、クルム/柳田組も2シーズンぶりの復活。
23号車のコンビは、まず本山が「2年ぶりのタイトル奪還を目指します」とし、トレルイエは「星野さんのTEAM IMPULからの移籍は大きな決断だったが、チャンピオン争いできる」とした。一方の22号車は、クルムが「前のGT-Rの倍ぐらい強い。目標はチャンピオンを取ること」とし、柳田は「強くて速いレースを見せられるようにがんばります」と意気込みを語った。