マツダが東京モーターショーに出展するコンセプトカー『大気』(たいき)、「空力を極めていくと(デザイン的に)醜くなったりするけど、今回はいい形ができた」と語るのは、デザイン本部デザイン戦略スタジオアドバンスデザイングループマネージャー/チーフデザイナーの山田敦彦さんだ。
マツダデザインの未来を探求する「Nagare」デザインの4作目。「空気の流れが目に見える」をコンセプトに、エクステリアは空から舞い降りてきた2枚の羽衣のイメージを具体化。インテリアは、中を風が通る“鯉のぼり”をテーマに、エアチューブをイメージしている。
空力特性はcd値0.25、そしてゼロリフトを実現する優れた成績だ。しかし、空力特性が優れているだけでなくエクステリアデザインは見てのとおりエモーショナル。成績だけでなく“感性に訴えるデザイン力”が、冒頭の山田さんのコメントに凝縮されていといえるだろう。
インテリアは、「運転するダイナミックさとパッセンジャーのリラックス感」のために運転席側と助手席側でカラーを変えたり、運転席を取り囲むLEDでエンジン回転数を表現するなどの新しいアイデアが盛り込まれている。