ホンダが東京モーターショーの展示テーマに掲げているのが、環境トップランナーとしての役割の提案。それは地球的視野に立ったものだけでになく、クルマも含めたモビリティの歓びも含んでいる。もちろんそれは未来的なものであるが、ダイナミックな走りの要素も込めて作られたのが、『CR-Z』コンセプトだ。
ホンダが提案する、次世代のライトウエイトスポーツであり、その心臓部にはクリーン性能とトルクフルな走りを両立させたハイブリッドシステムが収まる。またライトウエイトと名乗るだけに、ボディの軽量化も実現。じつにホンダらしいキャラクターを新世代においても提案しているのは、うれしくなる点だ。
担当したデザイナーによれば「あくまでもデザイン的な提案なので性能面などは考慮に入れていません」というが、『シビック・ハイブリッド』でのレース参戦などで、最近のホンダは環境とスポーツの両立について具体的な行動を起こしている。それだけに、市販車レベルでの軽量ライトウエイトスポーツというのは、あながち非現実的な存在ではないだろうし、当たらずも遠からず、コンセプト的に近いものが近い将来市販化されるかもしれない。