「CEATEC JAPAN 2007」には民生用の車載システムの新製品も、数多く出展された。中でも、パイオニアは展示製品の多数が車載関連。デモ映像が流されていたのが、画像認識技術を応用したカーナビだ。
道路状況を車載カメラで認識して、それをカーナビの情報と連携させるという内容である。今回のデモでは、安全、利便性、楽しさの3点が提案された。安全の「アラウンドモニターナビ」は、周辺車両や自車の挙動を監視して通知。こちらは各自動車メーカーなどでも同様のシステムが開発されており、それほど珍しくはない。
残りのふたつ、利便性の「リアルビューナビ」は、リアルタイムに信号や看板を認識し、車載カメラからの前方視界上でルート案内するというもの。楽しさの「ロードスケープナビ」はは、道路景観を解析して単調な風景が続くと新しいルートを提案するというものだ。このふたつは個性的で、カーナビの進化の方向のひとつといえそう。特に、「リアルビューナビ」はわかりやすさの観点から、すぐにでも実用化してほしい機能であった。