アメリカ国内で車を販売する各社が7月の売り上げ報告を行ったが、全体に大きく低迷する結果となった。
まずGMは昨年7月比で22%ダウン。内訳は乗用車が26%減、ライトトラックが20%減。フォードは全体で19%減となったものの、内訳にやや違いがある。大きく減少したのはフリート向けセールス、特にレンタカー関連への販売で、57%減。乗用車の一般向け販売は17%減。一方、クロスオーバーの販売は40%増となっている。クライスラーは全体で8%減で、内訳は明らかにされていない。
日本メーカーは、ビッグ3に比べると数字は少ないもののやはり販売減で、トヨタが7.3%、ホンダが、7.1%の減少。日産は1.7%の増となった。また、マツダ、スズキも微増の結果。
堅調さが目立ったのがヨーロピアンメーカーで、メルセデスベンツは0.2%の増加、アウディも1.7%増。アウディは今年に入り昨年比で11.3%増の販売を維持しており、健闘が目立っている。
一般に7、8月は9月に始まる新モデル待ちで販売は低迷する。また夏の行楽シーズンにガソリンが高騰していることも自動車販売には逆風だ。
しかしGMはこの結果にSUV販売に0%金利のインセンティブキャンペーンを復活させるなど、新モデル投入前の最後の追い込みに入る模様だ。