「空いた地方道であればモード燃費と同じくらいの数値で走れると思います。燃費性能には自信がありますよ」
新型トヨタ『カローラ』(10日発表)の開発責任者、藤田博也チーフエンジニアは、歴代のカローラの美点であった経済性の高さが、新型においてもレベルアップしたうえで継承されたと自信のほどを示した。
「10・15モード燃費は、1.8リットルについては新エンジンとCVT化の相乗効果で大幅に上がっています。1.5リットルは、エンジンは旧型と基本的に同じですが、CVT化によってやはり向上しています。実用燃費も良くなりました」(藤田氏)
新型カローラは、基本コンポーネンツの多くを旧型から継承するなど、旧型が大刷新を受けて登場したのに比べるとモデルチェンジの規模は小さめ。そのなかで、パワートレインの改良はハイライトのひとつだ。
1.8リットルに燃費、環境性能に優れた新開発エンジン「2ZR-FE」を投入、さらにATをすべてCVTに換装するなど、意欲的なアップデートを受けている。旧型に比べて車重が増加しているにもかかわらず、旧型をしのぐ好燃費の達成は、これらパワートレインの変更のたまものである。