【レクサス LS 新型発表】欧州で走り勝つために…version S

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【レクサス LS 新型発表】欧州で走り勝つために…version S
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「新型レクサス『LS』が旧型トヨタ『セルシオ』ともっとも違うのは、パーソナルカーという性格付けがなされたことです」。レクサスLSの製品企画、すなわちクルマづくりの方向性の策定に携わった商品開発本部・レクサスセンターの豊島浩二主担当員はこう語る。

「メルセデスベンツやBMWといったドイツのプレミアムカーは、いずれもパーソナルカーとしての雰囲気を持っています。ショーファードリブン(運転手付き)向けだけでなく、ご自分でステアリングを握る楽しみを持たせました」

このように、レクサスLS460が目指したのは、ドライビングプレジャーを感じられるドライバーズカーだ。そのコンセプトがもっとも凝縮されているのは、スポーティグレードの「version S」だろう。

サスペンションは専用チューニングが施される。乗り心地を損なわない範囲で、スポーティなハンドリングを楽しめるよう、ショックアブソーバーの減衰力を高めに設定している。

タイヤサイズは245/45R19 98Y、ホイールはversion S専用デザインの19×8J・5本スポークアロイ。極太のタイヤを使うのではなく、適度なトレッド幅のタイヤを効率よく接地させるセッティングでドライブフィールやハンドリングの向上を図っている。

ブレーキは19インチホイールに合わせた直径357mmという超大径ディスクに4ポッドキャリパーを組み合わせたスポーツブレーキ。ローターには雨滴やブレーキパッド粉の逃げであるスパイラルフィンが刻み込まれ、パッドにもより強い制動力を発揮する高摩擦タイプが採用されている。

レクサスLSは旧型時代、アメリカでは人気モデルだったが、欧州では鳴かず飛ばずだった。version Sの仕立てからは、プレミアムサルーンの本拠地欧州のライバルに走り勝つことで、欧州でもブランドイメージを確立させたいという強い意思が見える。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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