スズキは、原付2種スクーター『アドレスV125』、『アドレスV125G』の生産を国内から台湾の合弁会社台鈴工業股有限公司に移管したと発表した。
同社は、アドレスV125と同タイプのエンジンを使った機種を台湾の合弁会社の台鈴工業股有限公司に集約することで、生産効率の向上を図る。今後、日本の品質管理技術を積極的に導入して品質向上を図り、台湾から日本を含むアジアの国と地域に供給する計画。
これまでアドレスV125、アドレス125Gは愛知県の豊川工場で生産してきた。低価格ながらフューエルインジェクション(燃料噴射装置)を装備した高出力、低燃費のスクーターとして、2005年2月の発売以来、好評だった。
台湾からの輸入に切り替えるが、機種はこれまで日本で生産してきた機種と同仕様、同価格で、年間2万8000台の販売を計画している。
国内市場では、ホンダが50ccスクーターを中国から輸入して販売しているほか、ヤマハ発動機は小排気量スクーターのほとんどを台湾からの輸入に切り替えている。スズキは低価格を維持しながら国内生産を続ける方針を示していたが、生産集約によるコストダウンを図る方針に転換した。