「ホイール」+「カーソルキー」のコントローラーは完成度が高く、使いやすい。特にフーガは、広いセンターダッシュボードをいかしてカーナビ操作部が寝かせてあるので手で触れるときの違和感が少ない。パソコンのキーをタッチする感覚で使えるUI(ユーザーインターフェイス)は秀逸である。(日産『フーガ』)
カーナビはDVD-ROMタイプであるが、反応速度はそれと感じさせない出来映え。道案内の道具としての完成度は、ハードディスクを搭載するライバルに引けを取らない。ホイール型コントローラーとデザインをあわせたUIも"こだわり"を感じる部分である。しかし、その一方で、地図グラフィックのクオリティやフォントの見栄えについては"最新ナビ"としては不満が残ったのも事実だ。ハードディスク採用と目される次期モデルでは、センスのよいデザインはそのままに、もう一段のクオリティアップに期待したい部分である。
一方、カーウイングスのウリであるオペレーターサービスについては、受け答えの素早さ、情報検索の的確さでライバルをリードしている。以前と比べると「ちょっと事務的かな」と感じる部分もあるが、その分、やりとりがスピーディになっているので筆者は好ましく感じた。