アルミ製シリンダーブロック、樹脂製シリンダーヘッドカバーなどの軽量化技術により、エンジン重量は現行EF型直3の63kgから47kgへと、約25%も軽くなった。
このエンジン、軽自動車の弱点と言われている実走行燃費を向上させるべく、徹底した高効率志向の設計がなされている。エンジンのロングストローク化、軽量化、吸排気両方のカムへの可変バルブタイミング機構装着、さらに燃焼効率を上げるためにシリンダー内の混合気の流れや爆発に関して高精度なシミュレーションも行っている。
10-15モード燃費はFFの3速ATモデルが21.0km/リットル、4速ATモデルが22.0km/リットル、4WDはそれぞれ1km/リットル落ち。シリーズ中唯一5燃費スペシャル的存在の「ECO」は、実に26km/リットルをマークする。
また、限られた条件下でのテストである10-15モード外の燃費向上についても自信を見せる。エンジン計画室のエンジニアは「市街地走行でも10-15モードの3割落ちくらいでいけると思います」と自信を見せる。“本質”を車名に戴いたエッセ、環境にも財布にもやさしい、きわめてエコなクルマに仕上がっているのである。