【ASV-3】“ぶつからないクルマ”試乗レポート…前編

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■先進性のホンダ

かなり現実的なアプローチを取る日産に対して、先進性を強く打ち出していたのがホンダ(本田技研工業)のASV-3だ。今回の実験のキモである車車間通信機能はもちろん、インテリジェント・ナイトビジョンや生体モニタリングを使った緊急通報システムを搭載するなど、多くの最新機能を搭載。ホンダは市販車でも先進安全機能の実用化と、普及価格帯への投入に積極的だが、その姿勢がASV-3にも現れていた。

車車間通信を使ったドライバーへの警告方法では、他社と同じく警告音と画面表示を使う点は同じだ。市販のカーナビ画面に無理なく統合されている。ユニークなのは、さらに踏み込んだ「警告」の方法。ホンダのASV-3では危険情報に接近しても、ドライバーが警戒する挙動を見せないと、車両を振動させて警告する。あくまでインフォメーションの“実験”であるが、実際に乗っているとこれはかなり効果的。眠い頭でボーと運転していても、一発で目覚めるだろう。

■トヨタ自動車の慎重姿勢

トヨタ自動車は『エスティマ』をベースにしたASV-3を実験に参加させていた。画面表示はグラフィカルであり、他車の車型を区別するアイコンも大きく表示されてわかりやすいのが特長だ。

トヨタでは今回の実験にDSRC車車間通信システムを用いながらも、「DSRCはあくまで(今回の)実験のための手段に過ぎない。今回の実験は通信方式を決めるものではなく、将来的な(DSRCシステムの)市販を念頭に置いて採用しているわけではない」(説明員)と慎重な姿勢だ。

トヨタは『IMTS』や『i-Unit』でISMバンド(2.4GHz帯)のSS通信、いわゆる802.11系の無線LANシステムを採用するなど、他方式の実験も積み重ねている。車載器の取り付けも実験レベルであり、すぐにでも市販できそうな日産やホンダのシステムと対照的だった。

■UIに各社のこだわり。完成度も高い普通乗用車
■日産自動車…一見すると市販車
■先進性のホンダ
■トヨタ自動車の慎重姿勢
■スバルはインフォメーションに特化
■マツダは危険がなくとも注意喚起

《神尾寿》

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