IAAに登場したダイハツ『HVS』は、『コペン』譲りのキュートなスタイリングのコンセプトモデル。オープン2シーターのハイブリッドスポーツカーは、いかにも走るというウェッジシェイプではなく、カウルから後方にかけて下がって行くラインを描き、柔らかな面が醸し出す優しいフォルムが印象的だ。 環境に優しいオープンハイブリッドモデルだが、同じグループのトヨタのハイブリッドとは異なるダイハツオリジナルのシステムを採用した。『Dコンパクト』や『コペンZZ』と同じ105hpの1.5リッ トル直4・DOHCガソリンエンジンに加え、フロントには36kWのモーター2個、リアの左右には20kWのモーター2個が装着され、それぞれ前後輪を駆動させる4WDハイブリッドになっている。トランスミッ ションはCVTが組み合わされ、25km/リットルの好燃費と0-400m加速17秒の俊敏さを両立。これらのメカニズムを収納するため高くなったボンネットを、「高く見せない、安定した座りの良いデザイン」とすることにも留意したという。