2004シーズン、ヨーロッパラウンドを締めくくるイタリアGP決勝は地元フェラーリによる華麗なレースとなった。
ポールポジションを獲得したルーベンス・バリケロ。ウェット路面に合わせたタイヤ選択が裏目に出て、わずか5周目で緊急ピットイン。3番グリッドのミハエル・シューマッハはドライで挑むも、オープニングラップでスピンして大幅に順位を落とす。
ティフォシの前での表彰台は無理かと思われたが、そこからチャンピオンチームの底力が発揮される。
シューマッハは一時14位まで落とした順位を実力でアップ。バリケロは変則的な3ストップ(5、29、42ラップ)が完璧に作用し、ピットストップを全て終えた時点でトップでレースに復帰。今シーズン初優勝を果たす。
終わって見ればフェラーリの1-2フィニッシュという完璧なレースだった。
中盤トップをキープしていたB・A・R・ホンダのジェンソン・バトンは3位。佐藤琢磨は4位に入った。ルノーのフェルナンド・アロンソはスピンで自滅しリタイア。ヤルノ・トゥルーリは10位だった。その結果、B・A・R・ホンダがコンストラクターズでルノーを抜いて2位に浮上。
また、トヨタのリカルド・ゾンタは11位完走。オリビエ・パニスはオープニングラップでアクシデントに巻き込まれ、マシンを止めている。