トヨタ自動車の張富士夫社長は7日、東京で開いた新コンパクトカー『パッソ』の発表会場で、軽自動車からの代替需要を「3割程度」見込んでいることを明らかにした。
同車の月間販売目標は7000台であり、2000台強を軽からのユーザーでまかなう考えだ。新モデルは、軽並みの価格設定となっており、軽からの上級移行の受け皿を強く意識している。
張社長は、「このセグメントは今、需要が大きく伸びている」と述べ、軽市場にも攻め込む考えを示した。双子車『ブーン』を扱うダイハツ工業もこれまで「上級移行の受け皿がなかった」(幹部)だけに、自社、他社を問わず軽ユーザーを吸収していく。