現代(ヒュンダイ)『ネオスII』のドアはコンセプトカーとしては珍しくない観音開きのドアであるが、ドアヒンジは一点支持ではない。
マルチリンクのドアヒンジはアルミ製。ヒュンダイモーター日本技術研究所の須郷通嘉デザイナーは「このヒンジはあと2、3年もしたら流行ると思いますよ」と語る。スペシャリティカーのドアは大きくなりがち。乗降時、車両周囲に充分なマージンをとらないと、ドアがあけられなくなるのを、このヒンジならスライドするように開けることができるので便利だという。
後席ドアはちょっと開口幅が少ないような気もするが、須藤氏は「市販化されれば、設計ががんばってもっと大きく開きます」と苦笑する。
果たして日本発案韓国産ネオスIIはアジアに第2次クロスオーバービークル新旋風を引き起こすか。