F1サーカスも夏休みで、GP開催間隔があいているが、業界動向がすべて止まってしまったわけではない。冷夏の日本、熱波のヨーロッパ、世界でおこったF1関連ニュースを総括する。
8月9日●マクラーレン、ハンガリーで体制発表へ --- マクラーレンの2004ドライバー体制発表の場が、ハンガリーGPになることがほぼ濃厚となった。ウィリアムズのフアン・モントーヤを獲得するか、クルサードの去就が果たしてどうなっているかどうか、注目が集まっている。
8月9日●ラルフ「モントーヤが勝つ手助けをするつもり」 --- ラルフ・シューマッハがチームオーダーについてコメント。「僕はウィリアムズに雇われた身。そういう状況になれば、気持ちの上ではたとえ兄に勝ってほしくとも、チームメイトを助ける」と語った。
8月10日●佐藤琢磨の昇格は微妙 --- 現在BARホンダのテストドライバーとして忙しい日々を送っている佐藤琢磨。F1シート復帰を目指しているが、ジャック・ビルヌーブの去就も決まらず、さらにチームがマクラーレンのテストドライバー、アレクサンダー・ブルツと交渉を始めたとあって、来季の行方は微妙……。
8月10日●イギリスGP続行へ政府が救済 --- 大がかりな投資を行わない限り、存続が難しくなったシルバーストーンでのイギリスGP。「8月22日までに4000万ポンドを集めろ」というバーニー・エクレストンの要求に応えるため、イギリス政府が救済に乗り出すことになった。
8月11日●ビルヌーブ、鈴鹿の将来を懸念 --- 安全性の問題やタバコ広告などの関係で次々と伝統あるサーキットが消えていく現状をジャック・ビルヌーブが懸念。「残り少なくなったチャレンジングなサーキットである鈴鹿が消えてもおかしくないね」と語った。
8月11日●アメリカGPでピット開放 --- 9月にインディアナポリスで開催されるアメリカGP。主催者側が開幕前の木曜日には入場者が自由にピット内を見学できる「ウォーク・アバウト」プランを企画中。